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St. Gertrud

ウィーンのヴェーリング区、ゲルトルート広場に聖ゲルトルート教会(St. Gertrud)が建っています。賑やかな市街にありながら村のような静けさを保つこの広場で、すぐ隣にはクッチャーマルクトという地元の市場が広がっています。教会はニヴェルの聖ゲルトルートに捧げられ、ヴェーリングの教区教会として知られています。この地の礼拝堂は1213年の文書に初めて現れ、1226年には教区となり、1232年には聖女への奉献が正式に記録されました。現在の建物は、1753年に布商人ミヒャエル・フォン・ツォレルンが礎石を据えた後期バロックのホール教会です。

1934年、カール・ホーレイの設計による北側の増築で教会の軸は東西から南北へと転じました。もとのバロック部は翼廊となり、内部は日曜の礼拝に使うゲルトルート教会と平日に使うロレンツ教会の、つながりながら異なるふたつの空間に分かれています。聖ローレンツは1396年から1934年まで、この教区に添えられた第二の守護聖人でした。通りの面は南へ向かって高くなるため、高低差を埋める地下の聖堂がもうけられています。かつて教会の周囲には、ヴェーリングやペッツルラインスドルフなど近隣共同体の墓地が広がっていました。名残として南壁に残る古い十字架は、1745年に造られ1768年に改められたものです。正面の壁には、1779年にウィーンの火薬塔で起きた爆発を記念する砲弾二発が埋め込まれ、その揺れはここヴェーリングまで届いたと伝わります。

堂内には、十七世紀末から二十世紀までの作品が並んでいます。ペーター・ストルーデルの「栄光の聖ローレンツ」は、1695年頃にアウグスチノ会の女子修道院のために描かれ、1872年からここに掛かっています。バロックの聖体祭壇には、ヨハン・マルティン・フィッシャーが1799年頃に造ったキリストの磔刑を表す群像が据えられています。東側では、1934年にレオポルト・フォルストナーが手がけた「ゲルトルートの窓」が光ります。北側の壁面を飾るのは、ハインリヒ・タヘードルが1930年代に描いた連作のステンドグラスです。上段には四預言者、中段には四福音書家、下段には旧約聖書の場面が並びます。窓をたどると、救済の主題が約束、信仰、愛、完成という四段階で描かれているのです。

都市
ウィーン
コンテンツ更新日

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