Panteón Bolín Rein
スペイン・マラガのサン・ミゲル墓地に、ボリン家とライン家をまつる霊廟、パンテオン・ボリン・レイン(Panteón Bolín Rein)が建っています。両家はいずれも異国から渡ってきた家系で、港町マラガの歴史に深い足跡を残してきました。北欧とドイツにルーツを持つふたつの家族がひとつの墓所にともに眠るという構えは、この街の国際的な歩みを静かに物語ります。
ボリン家の祖フアン・ボリン・クルーゼは、スウェーデンのヨーテボリから渡った商人で、妻テレサ・プレイエール・ダントワーヌとのあいだに六人の子をもうけました。ここに眠る人々のなかには、有名なドラゴン・ラピード機を操縦した軍人ルイス・ボリン・ビッドウェルや、フェミニストで共和主義者の指導者コンスタンシア・デ・ラ・モラの最初の夫マヌエル・ボリンも含まれています。一方のライン家はドイツにルーツを置き、ザクセンのダーメ生まれのフアン・ギジェルモ・ラインが18世紀にマラガへ渡り、アナ・カタリナ・ナーゲル・メディーナと結ばれました。子孫のギジェルモ・ライン・アルスはマラガ市長を務め、王国の上院議員にもなっています。
墓所のたたずまいには、その時代の建築様式と文化的影響が重ねられ、マラガ local の要素と異国の要素がひとつに織り合わさっています。異郷から来た商人や官人たちが港町で世代を重ねた軌跡を、ひとつの墓所がまとめて語ってくれるのです。サン・ミゲル墓地の並ぶ一角で、マラガの多層的な歴史が目の前に立ち上がる場所です。
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