Frankenturm
フランケントゥルムは、ドイツに残る中世の居住塔で、約1100年ごろに建てられました。粗い石積みと小さな窓が、住まいでありながら要塞でもあった姿を伝えています。かつての入口は地上から高い位置にあり、危険が迫ると木製の階段を引き上げられました。
基礎には古代ローマ建築から運ばれた大きな石材が使われ、壁の中にはローマ時代の煉瓦も見えます。東側では、2世紀のローマ時代の墓碑が逆さまのまま戸口のまぐさに組み込まれ、ラテン語の碑文を今も読めます。塔にはかつて聖職者に仕えた高位の役人が暮らし、都市の防備が十分でなかった時代に、自らの家を守り固めました。
中世には高さを一部失いましたが、1930年代に上部が復元され、特徴的な胸壁が加わりました。近年の修復では、古い石積みと現代の設備を見分けられる形で残し、現在はガイドツアーや催しの会場として使われています。何世紀もの建築の変化を、逆さに埋め込まれた一枚の墓碑が静かに見守っています。
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