Scheunenviertel
ドイツのペータースハーゲン、そのシュルーセルブルク地区に、シューネンフィアテルという歴史的な一角があります。ここには十七世紀、三十年戦争のころに建てられた納屋が二十六棟そろって立っています。
納屋をわざわざ村の外れに建てたのには、確かな理由があります。当時は略奪や火災が絶えず、冬を越すための食料備蓄をたびたび失っていたからです。そこで人々は密集した村を離れ、フンブケ(Humbke)と呼ばれる高台に建物を設けました。この場所なら、ヴェーザー川の頻繁な洪水を避けられるうえ、村から火が広がる危険も小さくなります。納屋には当時の農村建築の姿が残り、いまでは地域を代表する文化的財産とされています。
納屋の多くはいまも私的所有のまま使われていますが、一棟だけは修復され、情報センターとして開かれています。そこではこの一帯の歴史と、地元の団体ダート・シューネンフィアテル(Dat Schünenviertel)の取り組みを知ることができます。ヴェーザー川の洪水から逃れて高台に並ぶ納屋の景観は、当時の配置のまま十七世紀の農作業と村の暮らしを伝えています。
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