Henri IV
パリのポンヌフに、馬にまたがったアンリ4世のブロンズ像が立っています。橋を渡れば、この青銅の騎士に出会います。騎乗の姿かたちは、ローマ皇帝マルクス・アウレリウスの騎馬像に倣ったものです。同じ場所に立つ像としては、三代目にあたります。
初代の像は、マリー・ド・メディシスが夫アンリ4世のために発注しました。制作はジャンボローニャが始め、その死後はピエトロ・タッカが引き継ぎ、1614年に据えられました。この歴史には、輸送の難航をはじめ、遅れと困難がつきまといました。そして1792年、フランス革命の渦中で初代の像は取り壊されました。いま立つ像はフランソワ・フレデリック・ルモンの手になるもので、1818年8月25日、ルイ18世の治世に除幕されています。
初代の台座には、鎖につながれた奴隷のブロンズ像を含む精緻な意匠がほどこされていましたが、現行の像では省かれています。使われた青銅には、もう一つ前歴があります。ヴァンドーム広場に立っていたナポレオンの像と、ルイ・シャルル・アントワーヌ・デゼーの像から来た金属が、いまは王と馬の姿で橋の上に立っているのです。
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