Fürstenhof
ライプツィヒ旧市街の北、パルテ川へ広がっていた庭園の跡に、フュルステンホーフがあります。1771年、銀行家エーバーハルト・ハインリヒ・レールが建てた都市宮殿「レール館」が、現在の建物の原型です。ヨハン・カール・フリードリヒ・ダウテの設計による宮殿には、イギリス風の広大な庭園、レール庭園が備わっていました。
1889年からホテルとして使われ、1912年から翌年にかけて、ヘルマン・ギュンターがユーゲントシュティール様式で増改築しました。現在の平面はこの工事で整い、宮殿の中庭もおおむね残されています。建物はその後、避難場所やアメリカ軍の司令部としても使われ、2025年には改修を経てブティックホテルとして再開しました。歴史的建造物として保護され、クラシックな意匠と現代的な設備を組み合わせています。
特に目を引くのは、ゾーブリッツ産の蛇紋岩、別名ザクセン大理石でほぼ全面を覆った食堂です。1860年代に設けられたこの空間は、世界でも類を見ない部屋とされています。館内には約100室の客室とスイートがあり、家族向けやテーマ付きのスイートも備わっています。
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