Lauschende
ラウシェンデは、ドイツ北部の港町キールにある、グスタフ・ザイツ作のブロンズ彫刻です。コンサートホールの前で、長いイブニングドレスの女性が穏やかに腰掛けています。両手を膝に重ね、目を閉じ、頭をわずかに傾けた姿が、演奏に耳を傾ける観客を表します。街のにぎわいからホール内の音楽へ、静かな視線をつなぐようにたたずんでいます。
一九六七年に制作されたこの作品は、コンサートホールの役割と深く結びついています。ホールは第二次世界大戦で大部分を失った旧キール城の跡地に建ち、五階建ての本館に平らな屋根と八角形の塔を備えます。西側には柱で支えた低い翼棟が伸び、保存されたランツァウ館では大階段が中庭へ続きます。ザイツは一九〇六年にマンハイム近郊で生まれ、ハンブルクの美術大学で一九六九年まで彫刻を教えました。目を閉じた女性の姿が、屋外の都市と屋内の演奏を一つの場面に収めています。
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