Chapelle Saint-Caprais
サン・カプレ礼拝堂は、カンヌ沖のレラン諸島に浮かぶサントノラ島の西岸近くにあります。中世の礼拝堂が五つ残る、面積約四十ヘクタールの静かな島です。周囲にはブドウ畑や地中海性の庭園が広がり、海とエステレル山地を望む小道が続いています。島は車がなく、修道院や要塞化された修道院とともに、徒歩で巡る景観をつくっています。
サントノラ島の修道生活は、聖オノラが五世紀初めに渡来し、修道院を築いた時代に始まりました。七世紀には聖エギュルフがベネディクト会則を導入し、侵攻や十七世紀のスペイン軍による占領を経ても共同体は続きました。礼拝堂の近くには、ナポレオン軍が湾の防衛用に築いた二基の砲弾加熱炉の一つがあります。現在も約二十人のシトー会修道士が暮らし、ブドウ畑を耕してワインやリキュールをつくっています。島では、祈りと労働を軸にした千五百年以上の歴史を、海辺の小さな礼拝堂と歩く道から感じ取れます。
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