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Can Fontirroig

スペインのパルマ旧市街にあるカン・フォンティロイグは、イスラム時代のハンマーム、つまりアラブ式浴場の遺構を庭園の中に残しています。建設時期は正確には定まっていませんが、アルモラビド朝がマヨルカを治めた12世紀初頭と考えられています。当時のパルマはマディーナ・マユルカと呼ばれ、家々やパン屋、工房、庭園、浴場が集まるイスラム圏の重要都市でした。

入口には馬蹄形アーチの門があり、内部では正方形の温浴室をドームが覆っています。小さな天窓から光が入り、12本の柱と馬蹄形アーチが空間を囲みます。後世に加えられた部屋には樽形ヴォールトが残りますが、冷浴室の部分は失われました。浴場は衛生の場であると同時に、人々が集う社交の場でもあり、井戸や泉、水路の整備が都市生活を支えていました。

庭園の静けさの中で、ドーム、柱、アーチが中世イスラム建築の姿を伝えます。パルマのイスラム建築の多くが失われたなか、この浴場の中心部分は戦乱や征服、用途の変化を越えて残りました。時代を映す最も印象的な細部は、12本の柱がドームの下でつくる円環です。

都市
パルマ
コンテンツ更新日

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