Dreifaltigkeitskirche
ハンブルクのハム地区、地下鉄ハマー・キルヒェ駅のそばに、遠くからも望める塔がそびえています。それが福音主義ルター派の教会、ドライファルティッヒカイトス教会(Dreifaltigkeitskirche)です。1956年から57年にかけて、建築家ラインハルト・リーマーシュミットの設計で建てられました。クリンカー煉瓦とコンクリートの建造物で、北ドイツの戦後モダニズムを代表する教会建築とされ、2002年からは文化財として保護されています。
歴史は1693年に遡ります。聖ゲオルクまでの長い道のりを避けたかった裕福な商人たちが、地元に礼拝の場を設けたのが始まりでした。当初の建物は半木構造で、バロック様式の説教壇祭壇とアルプ・シュニットガー製のオルガンを備えていましたが、1943年の空襲で失われました。焼け跡には、世界教会協議会の助けを借りた仮設の木造教会が建ちます。今日の教会は、その再建です。塔と身廊をそれぞれアルファとオメガの形に組み、キリストを「始まりであり終わり」として表しています。戦争の破壊への記憶と希望を、象徴的な形で建築に刻んだものです。内部へ足を踏み入れると、楕円形の身廊にむき出しのコンクリート柱が連なり、黄色い煉瓦の壁の奥に、青銅の十字架を飾る簡素な祭壇が待っています。
敷地には歴史的な墓地が添い、ハンブルクの著名人たちの墓が眠っています。仮設教会の一部も今も残され、再建を支えた国際的な支援への思いを伝えています。車椅子での参拝もできるので、だれでもこの空間に足を踏み入れられます。
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