Tempio di Diana
テンピオ・ディ・ディアナは、イタリアのヴィラ・ドゥラッツォ・パッラヴィチーニ公園に佇む小さな古典主義建築です。ロマン主義庭園の中で、歩く人の視線を受け止める舞台装置のように設計されています。周囲には園路や植栽が広がり、建物と風景がひとつの場面を形づくります。
この公園は、侯爵イニャツィオ・アレッサンドロ・パッラヴィチーニのため、舞台美術家ミケーレ・カンツィオが構想しました。古典的な並木道、洞窟、中国風の pagoda、フローラの庭園などが、物語をたどる一連の場面として配置されています。そこでは、地獄から楽園へ向かう象徴的な道の途中で、ディアナが自然と女性性を示します。泉や女性を守る女神という神話的なイメージも、庭園の演出に重なります。
この小さな建築は、二十世紀初頭の写真や絵はがきにも登場します。石造の姿と緑の植栽がつくる静かな対比に、歩みを止めて目を向けてみてください。自然と神話が、ひとつの庭園の場面で静かに出会います。
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