Hl. Familie
リンツのノイシュタット地区南東部に立つHl. Familieは、ローマ・カトリックの教区教会です。市街地の拡大にともない、19世紀半ばから地域の教会建設が構想されました。1890年、フランツ・マリア・ドッペルバウア司教が市中心部の南東に土地を購入し、計画が具体化します。
建物は1907年から1912年にかけて、ドーム建築家マテウス・シュラーガーの設計で建てられました。後期歴史主義の外観は過去の建築様式を取り入れ、1912年10月31日にルドルフ・ヒットマイア司教が献堂しています。内部では、シュラーガーが手がけた主祭壇と、アンドレアス・シュトリックナーによる絵画や装飾が目を引きます。記念物保護の対象であり、リンツでは大聖堂に次ぐ規模の教会です。
1929年に奉献されたマウラッハ兄弟製作のオルガンは、当時リンツ最大でした。教会は礼拝だけでなく、女性の会、1984年から続く手芸グループ、2002年に始まったハイキングクラブ「シュメッターリンゲ」、月1回の子ども会など、地域の活動にも使われています。管楽器ではなく、長い年月を重ねたオルガンの音が、この場所の歴史を今へ伝えています。
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