Bahnwasserturm
ハイデルベルクのバーンヴァッサートゥルムは、かつて鉄道施設と蒸気機関車へ給水した水塔です。1925年に建設が始まり、1927年12月には40両を超える蒸気機関車を収容する車両基地の一部となりました。約30メートルの正方形塔にテント形の屋根を載せ、東西には2階建ての翼棟を備えています。赤茶色のむき出しのレンガ壁と、1階の窓台まで続くコンクリートの基壇が、鉄道施設らしい力強い外観をつくります。
内部の水槽は厚さ30センチのコンクリート製で、333立方メートルの水を蓄えました。水はハイデルベルク・キルヒハイムの地下水源とケーニヒシュトゥールの泉から送られ、蒸気機関車や作業場を支えていました。蒸気機関車の廃止後、1970年代に給水設備としての役割を終え、1989年に記念物保護の対象となりました。2014年から2015年にかけて改修され、レンガ壁や特徴的な形を残しながら、階段室、エレベーター、鋼鉄製のバルコニーが加わっています。
現在はオフィス、リハーサル室、文化イベントの会場として使われ、クランクフォーラム・ハイデルベルクが現代音楽の練習やコンサートを行います。文学、演劇、舞踊、展覧会、会議も開かれ、鋼鉄とガラスの新しい要素が産業遺産に現代的な用途を重ねています。かつて四面に時計盤を備えていた塔は、鉄道の給水施設から文化空間へ姿を変えました。
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