Virgin Mary Church
聖母マリア教会は、エジプトのカイロ、マアディ地区でナイル川のそばにたたずむコプト教の聖域です。白い壁とドームが穏やかな景観をつくり、川の気配が静かな空気に重なります。ここは、聖家族が船で上エジプトへ向かう旅を始めた場所だと信じられています。
建物はおよそ10世紀にさかのぼり、コプト様式とビザンティン様式を取り入れています。アーチ形の窓、三つのドーム、光を柔らかな模様へ変える彫刻入りの木製スクリーンが見られます。内部には聖人の聖遺物と古いイコンがあり、何世紀もの変化を越えてきた信仰の物語を伝えています。ナイル川は、この場所の歴史と現在をつなぐ風景として静かに流れています。
特に心に残るのは、ナイル川に浮かぶ聖書が見つかり、エジプトを祝福する聖句のページが開かれていたという出来事です。多くの信徒にとって、その聖書は教会を神の加護のしるしとして感じさせる存在になっています。入口から漂うことのある香の匂いも、川辺の静けさにそっと重なります。
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- Cairo
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