Batteria di scarpa
バッテリア・ディ・スカルパは、ヴェローナの左岸を流れるアディジェ川沿い、城壁と要塞が連なる防衛線に組み込まれた軍事施設です。中世の城壁に接続する円形の要塞として、サンタ・トスカーナのロンダッラとサン・ゼーノ・イン・モンテのロンダッラの間に築かれています。1840年、オーストリアの建築家フランツ・フォン・ショルが、火砲を備えた近代的な防御拠点として設計しました。
円形の平面には環状の砲郭が配され、傾斜した石積みの外壁は、トゥーフの石材を多角形に組んで覆われています。土塁と厚い壁は、火薬兵器の発達に対応した19世紀の軍事工学を伝えます。右側には歩兵専用の出撃口があり、まっすぐな坂道で内側の環状道路につながっています。すぐ隣に立つスカリジェロ家の11番塔は、城壁の他の塔と異なり、全体がれんが造りです。
修復後の内部には、要塞史と軍事建築の蔵書を備えたパルコ・デッレ・ムーラの資料センターがあります。文化行事や講演、ガイドツアー、学生と家族向けの学習活動にも使われ、周辺の散策では塔、稜堡、火薬庫、秘密の通路をたどれます。ヴェローナの歴史地区と城壁群が2000年にユネスコ世界遺産となった背景も、ここで実感できます。
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写真:k.k. Genie-Direktion VeronaPublic domain
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