Jakobuskirche
ドイツにあるヤコブス教会(Jakobuskirche)は、厚い石壁と小さなロマネスク様式の丸窓を備えた、簡素で力強い教会です。十二〇〇年頃、春の洪水が起こる土地に、長さ十四メートルのオーク材の杭を打ってロマネスク様式の礼拝堂が築かれました。かつてワイン栽培者や職人が暮らした下町の中心として、日々の仕事と信仰を支えてきた場所です。
一五〇〇年頃には洪水を避けるため、地面と教会全体が二メートル以上かさ上げされ、ゴシック様式の内陣が加わりました。内陣の外壁には、最初の石が置かれた一五〇〇年六月十日を刻む石が残っています。内部の交差ヴォールトを見上げると、聖ヤコブが外套、貝殻、杖、帽子を身につけた姿で要石に表され、サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路を示します。
周囲の石材には、同心円と折れ曲がった腕を刻んだ「太陽円盤」があり、その起源と意味は今も解明されていません。病人や巡礼者を受け入れた教会は、カトリックと福音派の共用を経て、現在は活動的な福音派教会として使われています。古い石組みと謎めいた円盤が、長い歴史を静かに伝えます。
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