Lupoaica
ルポアイカは、ルーマニア西部のティミショアラに立つ青銅の彫像です。雌狼がローマ建国の祖とされる双子、ロムルスとレムスを乳で育てる場面を表しています。ローマのルパ・カピトリーナを写した作品で、約4.5メートルの台座の上から街を見下ろします。
イタリア政府から贈られたこの像は、ルーマニア各地へ贈られた複製群の最後の一体でした。除幕式にはルーマニアとイタリアの関係者が集まり、ティミショアラの市長サムイル・サゴヴィチやイタリア領事ジュリオ・チェーザレ・コデッカも立ち会いました。政治的な抗議を受けて中心部から移された時期もあり、共産主義体制の成立後にはバナト博物館へ収蔵されました。およそ1969年から1970年に元の場所へ戻り、現在は街の象徴として親しまれています。
ロムルスとレムスの姿は、ティミショアラと古代ローマ、さらにルーマニアのローマ的な起源を結びます。1998年には、近くの記念碑の除幕中に像へ登った人物をめぐり、抗議も起こりました。地上から見上げると、雌狼の下で身を寄せる二人の幼子が、古代の伝説を街の日常へ運んでいるように映ります。
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