St. Felicitas
シュト・フェリツィタスは、ニュルンベルクのロイトレス地区に建つ、福音ルター派の礼拝堂です。中部フランケン地方の町並みのなかで、切妻ではなく寄棟屋根を載せた長方形の建物と、北側の四角い塔が目に入ります。バイエルン州の文化財に指定された建築として、十四世紀の姿を今に伝えています。
身廊と内陣は、塗り仕上げの切石積みでおよそ一三七〇年頃に築かれました。十五世紀には北側へ塔が加わり、第二次辺境伯戦争で失われた三階部分は一五八五年に再建されています。塔には一七六五年鋳造の鐘があり、内部では福音書記者の象徴を描いた交差リブ・ヴォールトが内陣を覆います。木の梁天井と二方向のギャラリーが、礼拝空間に中世以来の構成を残しています。
目を引くのは、ミヒャエル・ヴォルゲムートが中央画を手がけた翼祭壇です。中央には磔刑、左翼にはフェリツィタスと息子たち、プレデッラには十四救難聖人に囲まれた幼子イエスを抱くマリアが描かれます。一九〇五年から説教壇のそばに立つ聖マウリティウスの木像と、一九七七年に設置された四ストップの小型オルガンも、内部に残る具体的な見どころです。
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