St. Emmeran
マインツのシュテファン通り沿いに立つ聖エンメラン教会は、八世紀まで歴史をさかのぼれる建築です。ローマ街道の重要な道筋に築かれ、ロマネスク様式とゴシック様式が重なる姿を見せています。現在の建物は主に十三世紀の姿を伝え、約1100年に建てられたロマネスク様式の塔がひときわ目を引きます。
塔の下階には細い銃眼状の開口部が並び、三階には中央柱を備えた双窓があります。1296年からゴシック様式への改修が進み、18世紀初頭には鐘楼に覆いとランタンが加わりました。第二次世界大戦中の爆撃で大きな被害を受け、聖歌隊席、長椅子、洗礼盤、オルガン、ヴォールト天井の多くを失っています。1966年には塔のバロック様式上部が取り除かれ、簡素なピラミッド屋根へ改められました。
1978年から1981年にかけて、身廊の廃墟内部にはコンクリートとアルミニウムによる現代的な補強枠が組み込まれました。現在はマインツのイタリア人教区の中心として、マインツ司教区のもとで使われています。レーゲンスブルクの殉教者、聖エンメラムに捧げられ、当地では9月26日に祝日が祝われます。古い塔の双窓と現代的な補強枠が、長い変化の歴史を一つの空間に刻んでいます。
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