Statue of Nubar Pasha
アレクサンドリアの「ヌバル・パシャ像」は、庭園と劇場の近くにたたずむ青銅製の美術作品です。像は椅子に腰掛けています。穏やかな顔立ちと衣服の襞には、地中海の光が温かく映ります。ヌバル・パシャは片手を、天秤を刻んだ銘板の上に置いています。その天秤は、均衡と正義を示す具体的な印です。彼は十九世紀後半にエジプト初代首相を務めました。フランス人彫刻家ドゥニ・ピエール・ピュエシュが、この肖像作品を制作しました。ピュエシュは、写実性と静かな威厳を備えた肖像で知られています。
像は二十世紀初頭、アレクサンドリア中心部の広場で最初に披露されました。後に、より静かな劇場付近へ移されました。周囲の庭園には緑が広がり、鳥の声が青銅の存在感を和らげています。公共空間に置かれたこの像は、政治家の記憶と都市の芸術を結びます。座る姿勢と天秤の銘板が、権力よりも沈着さを印象づけます。アレクサンドリアの開かれた空間で、青銅と日常の風景が静かに重なっています。
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